覚せい剤取締法違反(所持)を不起訴にしました。 [法律エッセイ]
先日、ある依頼者が覚せい剤取締法違反で逮捕されました。事案は、車の中から覚せい剤入りのパケが発見されたという覚せい剤所持の事案でした。依頼人は、その前に2週間ほど入院しており、退院帰宅の際、警察が訪れ、自宅近くに止めていた車の捜索が行われ、運転席と助手席の間からパケに入った覚せい剤が発見され、本人はその場で現行犯逮捕されたようでした。当然、本人は、身に覚えがないということで当職が弁護人に付きました。この事件はウラがあり、どうやら仕組まれた事件のようでした。そこで、その顛末推理して意見書にまとめて検事に伝達しつつ、証拠関係を推理し、否認を貫き通したところ、勾留20日で釈放となりました。真相は藪の中ですがこのような事件も実際に存在するのです。この事件では、釈放のとき、担当刑事さんともお話したのですが、担当検事からの捜査指示はなかったようでした。当職とも接触を拒絶した検事は当方の弁護方針をブレのないものとしてくれたありがたいやる気のない捜査でした。担当刑事さんは、最後に「先生から見たらぺーぺーでしょう。」と検事のことを評していましたが、その意味は重大です。
2012-04-19 15:40
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