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刑事弁護専門の法律事務所 [法律エッセイ]

専門性を謳い文句にする事務所が増えていますが、その一種です。
一昔前、刑事弁護専門は、公言できない分野でした(一部の献身的な人権派事務所を除き)。
なぜなら、刑事専門というのは、刑事事件に普段から関与している人を相手にしていると思われるからです。
いわゆる「ヤクザ付」の弁護士という業界用語の弁護士です。
それと、刑事専門は、民事ができない人でも何となくできる(本当は話にならなかった人が多かったけど)という意味で、民事ができないことを公言するものでした。
まず、刑事を売りにしている事務所を見つけたら、弁護士名で検索してください(弁護士名の見つからないホームページは非弁提携の可能性があるので論外です)。
すると、離婚とか相続の分野などにもその弁護士は、顔を出しています。
そういう事務所は、まず、やらずボッタクリのインチキ事務所です。
次に、一般的な報酬規定がない事務所もインチキです。
報酬規定を提示できない事務所は、相当怪しいです。
そんな事務所は、あなたの顔(金を持っているかいないか)を見て報酬を決めます。
試しにお金がありそうな顔で相談すると、報酬の数字の丸が1つ増えます。
そういう事務所が東京では跳梁跋扈しています。
もちろん、それなりの地位のある人で、相応のサービスを受けられたい方、結果に対する価値を主観的に判断して、報酬を支払ってくれるという人との契約は別です。
私も鳩山由紀夫さんに弁護を頼まれて、着手金30万円などと失礼なことは言えません。その代わり、その人の地位に応じたあらゆる対応をします。
今日の話題は、ごく一般的な社会人を相手に荒稼ぎしている事務所がありましたので、一般の人が刑事専門を謳っている事務所に騙されないために書きました。
ただ、これもむやみやたらに弁護士を増やし、食うために貧して鈍している弁護士がいっぱい出てきたということと、全くチェック機能のない野放図な広告解禁の弊害ではないかと思っています。


2010-03-15 20:42  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
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